能美BLOG

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

講座 世阿弥の「風姿花伝」を読む その3

大好評をいただいております講座「世阿弥の『風姿花伝』を読む」が、
早くも3回目をむかえました。おかげさまで今回も満席のご参加をいただきました!
ありがとうございました。

”時(とき)の間(ま)にも、男時(をどき)・女時(めどき)とてあるべし”
能楽美術館1階の壁に書かれ、さりげなく佇んでいた世阿弥のこの一文が、
講座を聴いてのち、急に大きく浮き出して見える気がしました。
今回は、この言葉を含んだ「花伝第七 別紙口伝」が題材でした。
テーマは、「因果の花を知る事」。能役者として花を咲かせるための方法を知る事、
原因があって結果が生まれるという道理を知る事が、申楽の極意であると説いています。

さて、男時とは、運が向いている時、そして女時とは逆についていない時のこと。
男時には積極的な行動をし、女時には守り、保守の姿勢を貫く。
こうして、時分にも因果があること教え、その時の機運を見極め、
逆らわないことを説いています。
その他、稽古の因果、勝負の座敷の因果と、3つの因果について述べられていました。

これらの因果について、講師の館長がおっしゃるには、現代のスポーツにも相通ずるということ。600年前の能の世界の思想が、現代においては、スポーツに適合できるなんて、不思議な感覚を覚えました。
ふと、なぜスポーツなんだろうと疑問がよぎりました。それは、今回の風姿花伝の一節は、能の立ち合い勝負についての心得を説いているものだそうです。
世阿弥の時代は、それぞれの四座(観世、宝生、金春、金剛)が、お互いの能を競い合う形で
舞台を開いていたのだそうです。
能と勝負のイメージがなぜか結びつきにくい私でございました。
知らないことを知るって、本当に愉しいことですね。

また、世阿弥は、様々なことわざや仏教用語を数多く引用しています。その言葉たちが、
時を越えても惹きつけるひとつの偉大な力となっているのでしょうか。
世阿弥は、優れた能役者であり、また文才にも秀でたプロデューサーだったんですね。

次回は来年1月15日になります。次回もご参加お待ちいたしております。

その1 平成23年9月23日(金・祝)(終了)
その2 平成23年10月30日(日)(終了)
その3 平成23年11月20日(日)(終了)
その4 平成24年1月15日(日) 13:00~14:00
その5 平成24年2月12日(日) 13:00~14:00
その6 平成24年3月11日(日) 13:00~14:00


参加費:当館の入館料(一般:300円、65歳以上:200円、高校生以下:無料)

出席回数3回で当館オリジナルのポストカードを1枚、
6回で一筆箋をプレゼントさせていただきます!

スポンサーサイト

PageTop

講座 世阿弥の「風姿花伝」を読む その2

今日は「世阿弥の『風姿花伝』を読む」シリーズのその2が開催されました!

人気のこのシリーズ、2回目からご参加のお客様も沢山きてくださり、会場は満席でした
前回は世阿弥のさまざまな名言名句や参考文献についてのお話でしたが、
今回は「本説とは何か」と「人間五十年」というこの2つをテーマにしたお話でした。

本説とは能の根拠となる説話や文学作品で、世阿弥は「良い能」とはその素材の典拠が著名なもの、はっきりしたものだと風姿花伝のなかで何度もいっています。
例えば、平家物語や伊勢物語、源氏物語など。なかでも、平家物語を本説とする現行曲は飛びぬけて多く、宝生流の場合、「熊野」や「敦盛」などあわせて33番あるそうです。これは、源平合戦など武士を中心にした話が昔の武家社会に受け入れられたためとのこと。
確かにそういわれてみると、有名な武将が出てくる能って多いですよね。

そして人間五十年…! 今聞いたらびっくりしてしまうような言葉ですね。
世阿弥の父、観阿弥が亡くなったのが52歳だったそうで、「五十有余」のなかにそのころのことがかかれていますが、亡くなったその月に観阿弥は奉納能を演じていたとのこと。それはとてもみごとな申楽で、一段と格別であったそう。
「まことに得たりし花なるが故に、 ~ 老木になるまで花は散らで残りしなり」
  訳)真に把握しきった花であったから、~ 老木のような齢になるまでも、花は散らないで残ったのである。
  身体が老いても稽古を重ね究めた芸は変わらず観客を魅了するということですね。

世阿弥を読む

あっという間の1時間でした。いままでは「能をつくった天才親子」という漠然としたイメージだった世阿弥・観阿弥がその生涯を能に捧げ習い究め、年老いてもその年代でしか出来ない能をつくりあげっていったという生き方に心打たれました。

さて、その2終了です!
次はその3、11月の20日になります。次回もご参加おまちしております

その1 平成23年9月23日(金・祝)(終了)
その2 平成23年10月30日(日)(終了)
その3 平成23年11月20日(日) 13:00~14:00
その4 平成24年1月15日(日) 13:00~14:00
その5 平成24年2月12日(日) 13:00~14:00
その6 平成24年3月11日(日) 13:00~14:00


参加費:当館の入館料(一般:300円、65歳以上:200円、高校生以下:無料)

出席回数3回でポストカード、6回で一筆箋をプレゼントさせていただきます!

PageTop

講座 世阿弥の「風姿花伝」を読む

先月23日、能楽美術館5周年記念事業のひとつとして、「世阿弥の『風姿花伝』を読む その1」 が開催されました。講師は当館の藤島秀隆館長、その1と題しているのは、翌年3月まで全6回を予定しているためです。

金沢能楽美術館に一度でもご来館いただいた方はお気付きになられたかと思いますが、当館1階壁面に「能楽・ことばの花」と銘打って、能楽の神髄・精神をあらわした名言・名句を数多く記してあります。
この講座は、これら「風姿花伝」や「花鏡」といった世阿弥の秘伝書から選定したことばを中心に、該当部分の前後をふくめて原典から取りあげ読みすすめてゆくものです。(資料はもちろん現代語対訳つきです)
当時の時代背景についての解説もあり、また、普遍性のあることばゆえ、今日の社会においてどのような形で見られるのかといった視点からもお話があります。
第一回となったこの日は、世阿弥についてのさまざまな参考文献についても紹介、お話がありました。


「初心忘るべからず」という句はについては、世阿弥の秘伝書に散見されることばですが、そこでは現在の国語事典にのっている「何事も始めた頃の謙虚で真剣な気持ちを持ち続けていかねばならない」といった意味に限定しない使われ方をしていたことがわかりました。
  是非の初心を忘るべからず
  時々の初心を忘るべからず
  老後の初心を忘るべからず
というように「初心忘るべからず」には年齢に応じた3箇条があるとのこと。
そのほか、「命には終りあり、能には果てあるべからず」、「秘すれば花なり、秘せずは花なるべからず」などが取りあげられ、深みのある言葉に思いを馳せながら時間はあっという間に過ぎてゆきました。

次回からも、このような名言名句を取りあげてゆきます。
是非、お気軽にお話を聞きにおいでください。

次回は10月30日(日) 午後1時~2時 能楽美術館3階 研修室にて開催となります。

参加費は無料ですが、入館には観覧料を頂戴しております。
(大人:300円、65歳以上:200円、高校生以下:無料)

出席回数により記念品も贈呈される予定です。

その1 平成23年9月23日(金・祝) 13:00~14:00 (終了)
その2 平成23年10月30日(日) 13:00~14:00
その3 平成23年11月20日(日) 13:00~14:00
その4 平成24年1月15日(日) 13:00~14:00
その5 平成24年2月12日(日) 13:00~14:00
その6 平成24年3月11日(日) 13:00~14:00

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。